Basiaの「butteflies」を聴く2018年10月29日 22:44

 Basiaの新譜「butterflies」を聴く。

 Basia、ずいぶん懐かしい名前だ。かつてマット・ビアンコに招かれ、その後ソロ活動を始め、アルバム「London Warsaw NewYork」をリリースし、"Cruising For Bruising"などの名曲を送り出してからすでに30年近くの歳月が経過している。Basiaも御年60を超えているが、美声は相変わらずだ。

 今風なキャッチーな曲や、かつてのようなアップテンポの曲こそ見当たらないが、落ち着いたムーディな曲が並ぶ。ゆったりとリラックスしながら、寄り添うような歌にたゆたっていたい、そんな気分にさせてくれる一枚。

 ギスギスとした雰囲気の殺伐とした世相には、こういうアルバムが絶対必要だ。世の中に怒りと抗議を叫ぶ歌とともに、安らぎを求める歌があっていい。