crowfield blog

　トイレットペーパーが品薄だ。新型コロナウィルス絡みでマスクが品薄なのに便乗した流言につられたためらしい。

　マスクがウィルス感染の予防の役には立たないのは周知の事実であって、すでに感染してしまった場合か、花粉症で悩んでいるのでない限り、マスクの意味はないといくら情報を流しても、あまり効き目はないらしい。トイレットペーパーについては何をか言わんやである。まさに「オイルショック」のときの狂乱ぶりの再燃、どこかで聞いたような話だ。つい最近まで、バラエティ番組でさえ笑いのネタにしていたトイレットペーパー品薄騒動を、真面目に菜園しているのだから、手に負えない。

　あれこれともっともらしい理屈で買い出しに走っているようだ。その行動が適切ではなく、滑稽なものに過ぎないということを認めるのはどうあっても嫌らしい。面子が潰れるとでも感じるのだろうか。それとも単に恐怖で理性のかけらも失ったか。

　人は自分の信じたいものしか信じようとはしない。真実であるかどうかに頓着はしない。ネット社会はこの傾向にますます拍車をかける。流言飛語に振り回された結果何が起きるかは、社会や国語の時間に習っているはずだが、身についている様子ではなさそうだ。あ、そうか。学校の勉強なんて「役に立たない」というのもよく耳にする、勉強嫌いを正当化する「情報」だった…