万博2023年09月24日 17:21

 前時代的なイベントだとつくづく思う、万博。

 大昔の夢よもう一度というのかもしれない。そう言えば「太陽の塔」がらみのニュースもかなり聞こえてきた。

 だが、インターネットが普及し、世の中がバーチャルなものであることがすでにバレ始めた現在、「モノ」に引きずられ、「場所」が固定される万博がどれほど機能できるのだろうか。国際放送局ですら送信設備の予算や資源消費量より、インターネットラジオや配信のほうが安価で確実に情報を伝達できるということで廃止の方向に向かっているというのに。

 大阪は町工場のものづくりが特色であることはわかる。だが、それを現地にいかないとわからないという状態では生き残りは難しい。万博はネット以前のパラダイムでしかない。そして、今回の万博にネット以後のパラダイムがあるとは到底思えない(パビリオンの物理的建設など、その最たるものだ。金も手間もかかり、数ヶ月しか使えない浪費物より、メタヴァース会場のほうが現代風だろう)。

 人寄せパンダとしての万博には、もはや魅力がないと言える。どうしても日本、大阪にゆかねば体験できないものが、どうしてわずか数ヶ月の寿命しか持ち得ないというのか。いまの会場建設の実態を見れば、ただのイベントとしても一回性、独自性に欠けると言わざるを得ない。

 単に税金を投入するだけの(そして強引に成功と見せかけるのだろう。ジャニーズ問題を考えれば、今のマスメディアにはその程度の信用しか持てない)コケるイベント。数年前の東京の世界大運動会(このときは海外の「ボッタクリ大魔神」がいたが、今回は誰がそうなのか?)同様、迷惑きわまりない。