「Sound of the Summer Running」を聴く2020年03月06日 22:22

 マーク・ジョンソンの「Sound of the Summer Running」を聴く。

 ベーシストのマーク・ジョンソンがリーダーのアルバム。パット・メセニーのギターに惹かれて聴いてみた。

 心地よい音の世界にたっぷり浸れる。「Summer Running」はまさに夏のまだ涼しい朝、真っ青な青空の下で風を受けてドライブなんて雰囲気にピッタリ。ジャケット写真もそのイメージに近い。

 ブラッドベリの作品にちなんだタイトルだが、どうやら出店は「たんぽぽのお酒」のようだ。実はブラッドベリ、あまり得意ではない。「万華鏡」(009のヨミ編ラストはこの短編のオマージュ)や「火星年代記」あたりはいいのだが、ファンタジー寄りの作品は敬遠している。これを機に、このアルバムを聞きながら呼んでみるのもいいかもしれない…もっとも他の短編集で呼んだことがあるのかもしれないが…ブラッドベリの短編には往々にしてそういうことがある。

 ふさぎがちな時、気の重い出勤の日の朝、そっと寄り添って元気をくれる、暗雲を爽やかに吹き流していく、そんな一枚。いかにもブラッドベリ風だ。プレイも肩肘張らず、リラックスした感じでいい。