家事労働2020年03月08日 17:16

 家事労働、この国では主に女性が携わるものだという概念が強い。他国でもそのへんは変わらないのかもしれないが。

 いざやってみると大変だ。生活に休日はないのだから、当然休日なし。細切れの労働が次々とやってきて、なかなか落ち着いて時間を取ることができない。

 調理や掃除など、熟練によってある程度効率化をはかることのできる分野もあるが、物理的に時間を縛られることも少なくない。洗濯などは気候に大きく左右されるし、機械に全て頼れば電気代もばかにならない。

 かねてから、自分の食事を(質や味はともかく)自分で作れないのは生きもの失格と思っているのだが、そのラインだとインスタント食品とコンビニがなくなると生きものの座から凋落する危険性が高いのは家事労働から遠い存在となる。「男子厨房に入らず」とうそぶきながら、料理人は男でなければなどと矛盾だらけの蘊蓄を垂れるような御仁は、まず生きもの失格だろう。

 掃除・洗濯・食事。おそろかにしてはいけない。これが一番重要な労働だ。