IEモードの終焉2023年01月11日 21:08

 microsoftがIEのサポートを打ち切って半年。個人的には全く無視していたブラウザなので(WindowsPCを購入して最初に一回だけ使い、他のブラウザをダウンロードしたらもう二度と使わなかった)、私的な局面ではなにも困ったことはなかった。

 だが、職場ではいまだにIEをベースにした業務アプリに依存している。IEがサポート打ち切りとなるのがわかっているのに、なぜIEベースの業務アプリを発注したのか、全く意味不明だが、それを決めたのは現場ではないので、それこそ誰かが「大人の事情」を「忖度」した結果なのだろう。

 もっとも後継ブラウザのedgeにしたところで、自社開発を諦めて早々にGoogleのChromeブラウザのオープンソース版であるChromiumをベースにしたバージョンに変わったのだから、初期edgeベースで業務ソフトウェア開発を委託していた企業はさぞ困っただろう。

 情報は(音楽、映像等を含めて)囲い込みでユーザを取り込み、がっちり支配して安定収入を得るモデルにはそぐわない。SACD然り、Beta方式VTR然り。必ずオープンな仕組みにすげ替えられてしまう。そういう事実を学ばない社会に、IT技術者が増えるはずもないだろう。金を払って専門家に丸投げでは、学びあい成長し合う集団に勝てるはずもない。「買ったほうが安いね、晩のおかず」を実践し続ける人間に、料理を作ることができるはずもないのと同じだ。

 edgeのIEモードによるmicrodoftの「尻拭い」(良心的だと心底思う)も、2029年まで。あと6年しかない。もう少し様子を見てなどと言っていると、IT人材が枯渇しているこの国では対策が間に合わなくなる恐れが大きい。他人の尻拭いにぬくぬくと甘えている場合ではない。

 正直、職場での仕事は大丈夫かと不安になっている。

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