ヘブラーのモーツァルト ― 2014年07月28日 23:44
イングリット・ヘブラーが演奏した、モーツァルトのピアノソナタ全集は2種類ある。DENONから出た新版と、旧フィリップスから出た旧版。新版は1986〜1991年だから、当然デジタル録音、CD初出。旧版は1963〜1967年、もちろんアナログ録音、アナログディスク初出。今はどちらもCDで聞くことができる。
旧版の6〜8番を聴いてみた。
ゆっくりしたテンポで、かっちりとしたまさに楷書のモーツァルトだ。新版だともう少しスピードもあり、響きも豊かだが、旧版はストイックなほどかっちり。有名な8番のソナタも、聞き慣れたイメージからするとかなりスローテンポ。走っているというより、さまよっているような感じだ。
でも、変に媚びない。妙な愛嬌を振りまいたりしない。きっぱり潔く、厳しく、それでいて典雅。
モーツァルトも孤高の天才なのだから、これがもしかしたら実像なのかも知れない。少なくともヘブラーの演奏からは、「アマデウス」で有名なあの素っ頓狂な笑い声は聞こえてこない。
新版もやはり「楷書」のモーツァルトだが、それでも新旧違って、どちらも良い。
旧版の6〜8番を聴いてみた。
ゆっくりしたテンポで、かっちりとしたまさに楷書のモーツァルトだ。新版だともう少しスピードもあり、響きも豊かだが、旧版はストイックなほどかっちり。有名な8番のソナタも、聞き慣れたイメージからするとかなりスローテンポ。走っているというより、さまよっているような感じだ。
でも、変に媚びない。妙な愛嬌を振りまいたりしない。きっぱり潔く、厳しく、それでいて典雅。
モーツァルトも孤高の天才なのだから、これがもしかしたら実像なのかも知れない。少なくともヘブラーの演奏からは、「アマデウス」で有名なあの素っ頓狂な笑い声は聞こえてこない。
新版もやはり「楷書」のモーツァルトだが、それでも新旧違って、どちらも良い。
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