変化と怒り ― 2023年02月26日 19:27
商店で買い物をする高齢者の傍若無人ぶりは以前にも述べた。
クーポンに書いてあることも満足に読まず、割引率だけを見て法外な割引サービスを要求することも珍しくないらしい。小さな字で書いてあるから読めないと言うが、似たようなサイズの消費期限や賞味期限表示はしっかり読んでいる(そして棚の奥から商品を書き出し、売り場をぐちゃぐちゃにかき回す)。
品薄になっている商品が店舗にないと、なぜ店舗に置かないのかと店員を怒鳴る。最後には「客は神様だ」とまでのたまうご老体まで現れる始末。神様は神様でも、周りの客には「疫病神」、店舗にとっては「貧乏神」である。
自分の思い通りにならないと他人に怒りを感じるのは、おもちゃ屋の前で駄々をこねて大泣きする幼児と同じ心性だ。三つ子の魂百までという言葉もあるが、それでは「馬齢を重ねる」よりも悪い。三つ子から進歩がないのは怠慢人生である。
学習もしない、変化にも対応しない。それが高齢者の特権というのなら、それこそ迷惑千万。私も高齢者の域に足を踏み入れているのだからますます迷惑。同じ高齢者として無様としか言いようがない。こういう連中に「長幼の序」の「長」を名乗る能力は身についていない。
自分が対応できない変化に直面し、他者に対する怒りでそれに対応するのは不毛な行動だ。だが、変化があまりに急速で大きい20世紀後半から現在において、そのような無様で不毛な行動を取らないと生きていけない、心の平穏が保たれない高齢者は多いだろう。彼らが教育を受けてきた時代、彼らに教育を行った側は自分の教え子に、果たしてこのような時代や社会で、高齢者として対応できるほどの自己学習能力を身につけさせていただろうか。大半の教育現場は「すぐに社会の役に立つ人材」「学歴社会に適応する得点力」を目指していたのは間違いない。「役に立つ」という基準そのものが大きく変動し、正解が約束されているテストの「得点力」ではどうにもならない実社会で、学校での学びは「無意味」と化し、学校は荒れ、学習は「学校が終わればしなくてもいい苦役」と堕した。
その結果が変化に対して八つ当たり的怒りを撒き散らす高齢者を生んだとも言えるだろう。このような高齢者がいとも簡単に、正しいのは自分、悪いのは自分以外というのが基本のカルトや排他的思想に染まるのは想像に難くない。国粋主義も帝国主義もみな同じ。
長幼の序どころか、老害となって社会や国を誤らせてしまわないか。被害妄想はしんどい社会なら誰でも持つ。若者は特にそうだ。だが、高齢者も若者と同じように安直な自己中心主義、排他思想にのめり込むようではまずい。
高齢者よ(私も含め)、学び直せ!他者に怒りをぶちまける前に、自分を変えよ!子供の時分に学んだ「無様な大人」になるな!そして「甘い話には裏がある」という世の常識を忘れるな!
クーポンに書いてあることも満足に読まず、割引率だけを見て法外な割引サービスを要求することも珍しくないらしい。小さな字で書いてあるから読めないと言うが、似たようなサイズの消費期限や賞味期限表示はしっかり読んでいる(そして棚の奥から商品を書き出し、売り場をぐちゃぐちゃにかき回す)。
品薄になっている商品が店舗にないと、なぜ店舗に置かないのかと店員を怒鳴る。最後には「客は神様だ」とまでのたまうご老体まで現れる始末。神様は神様でも、周りの客には「疫病神」、店舗にとっては「貧乏神」である。
自分の思い通りにならないと他人に怒りを感じるのは、おもちゃ屋の前で駄々をこねて大泣きする幼児と同じ心性だ。三つ子の魂百までという言葉もあるが、それでは「馬齢を重ねる」よりも悪い。三つ子から進歩がないのは怠慢人生である。
学習もしない、変化にも対応しない。それが高齢者の特権というのなら、それこそ迷惑千万。私も高齢者の域に足を踏み入れているのだからますます迷惑。同じ高齢者として無様としか言いようがない。こういう連中に「長幼の序」の「長」を名乗る能力は身についていない。
自分が対応できない変化に直面し、他者に対する怒りでそれに対応するのは不毛な行動だ。だが、変化があまりに急速で大きい20世紀後半から現在において、そのような無様で不毛な行動を取らないと生きていけない、心の平穏が保たれない高齢者は多いだろう。彼らが教育を受けてきた時代、彼らに教育を行った側は自分の教え子に、果たしてこのような時代や社会で、高齢者として対応できるほどの自己学習能力を身につけさせていただろうか。大半の教育現場は「すぐに社会の役に立つ人材」「学歴社会に適応する得点力」を目指していたのは間違いない。「役に立つ」という基準そのものが大きく変動し、正解が約束されているテストの「得点力」ではどうにもならない実社会で、学校での学びは「無意味」と化し、学校は荒れ、学習は「学校が終わればしなくてもいい苦役」と堕した。
その結果が変化に対して八つ当たり的怒りを撒き散らす高齢者を生んだとも言えるだろう。このような高齢者がいとも簡単に、正しいのは自分、悪いのは自分以外というのが基本のカルトや排他的思想に染まるのは想像に難くない。国粋主義も帝国主義もみな同じ。
長幼の序どころか、老害となって社会や国を誤らせてしまわないか。被害妄想はしんどい社会なら誰でも持つ。若者は特にそうだ。だが、高齢者も若者と同じように安直な自己中心主義、排他思想にのめり込むようではまずい。
高齢者よ(私も含め)、学び直せ!他者に怒りをぶちまける前に、自分を変えよ!子供の時分に学んだ「無様な大人」になるな!そして「甘い話には裏がある」という世の常識を忘れるな!
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