地上波、見ない…シネコンも…2023年08月16日 15:30

 地上波…本当に見なくなった。せいぜいニュース程度か。

 それも民放のニュースは芸能ネタだの東京ローカル垂れ流しの若年独身女性専門番組だのと化しているので、まともに見てさえいない。せいぜい五分が関の山。

 朝ドラに関心はサラサラない(話題にできる程度にはおさえているが、ネタ止まり)し、第一平日は放送時間帯には出勤している。ネットや録画で見る気にはならない。家人は大河ドラマを見ているようだが、今作は主役が出ると作品テンションだら下がりという珍しい作り。どうにもお付き合いしかねる。

 バラエティやクイズに至っては、お笑いというものに全く反応できないという致命的な問題のおかげで、ご当人はギャグやおとぼけのつもりで言っているらしいことが、こちらの神経をさかなでしかしない。不愉快になってしまう(これは家人も時折同感するらしい)。

 歌番組的なものはほぼ壊滅しているし、たまに悪くない曲がタイアップで流れてくることがあっても、音源を手に入れればこの国の旧弊な音圧マスタリングで割れまくった雑音しか流れてこない。これでは萎える。失望しかないコンテンツに時間を割くことほど虚しいことはない。J-POPは(アニソンを含め)ここ10年以上、商品として絶望的だ。音圧が低いからとわざわざリマスターして音割れコンテンツに改悪するのもやめてもらいたい。LPが復権するのも当然だろう(それとも今のLPも音圧リマスターで音割れしている?中古LPしか買わないのでわからない…)。

 日本のドラマには全く興味がわかない。バカバカしいか、大げさすぎてナンセンス(50年前のアニメのキャラのようだ)、海外ドラマを見ていたほうがマシだ。あれならアニメで十分だろうと思うが、アニメを制作する人手も不足しているらしいので、リアルな役者のほうが制作は楽なのかもしれない。

 シネコンがまた邦画ばかり。この邦画も某プロダクションや某プロデューサーの息の匂いが濃厚で、むせ返りそうだ。そうでなければ日曜朝に変身していたお兄さんたちだったり(ハードな現場をくぐり抜けているだけに、こちらは骨のある人が多いようにも感じる)。年寄りじいさんがなけなしの金をはたいて2時間お付き合いするのはかなり苦しい(残念ながら男性アイドルには関心が持てないし、今風のお姉ちゃんの大根芝居のお相手も勘弁!)。たまに骨太な邦画があっても、すぐに夜間上映1回に繰り下げられて、フェイドアウトする。配信が以外に早く、結局配信で見てしまうことになる。地上波初放送の作品は、制作に関する大人の事情がへばりついていて、似たようなものしか放送しなくなったので、もう見るまでもない。

 チューナーなしのネットTVが売れていると言う。あんな地上波番組ばかり乱発していては、そうなるのも無理はない。そして映画館もまたこのままでは必ず…ブレインを失ったクリエーション現場の足元には、いつの間にか大きな大きな落とし穴が開いている。