物価高2023年08月18日 21:15

 食料も資源も、半分以上を海外に依存している日本。輸出で儲けようと円安に誘導すると、当然生活必需品のコストは円安の差益で跳ね上がる。物価は上がるわけだが、それを支えるには輸出で設ける企業の数が少なすぎる。いくらどこかの自動車メーカーが世界一設けたと言ったところで、その儲けを国民全てにばらまいても僅かなものだ。

 食料に、エネルギーに、出費を迫られる国民はたまったものではない。節約に走らざるを得ない。必死になってごく一部の分子が旅行だなんだと大盤振る舞いしていることを報道しているが、大半の庶民は旅行どころか、毎日の食費を節約するのに必死だ。そして、貧困層の増加は無視できないほど。

 戦前の貧困状態に転げ落ちていっているような気がしてならない。そうなると国情も不安になり、それを抑えるために情報操作や陰日向での弾圧が始まる。都合のよいことにこの国は同調圧力の強さで有名だ。

 机上の空論を弄びすぎた経済学が、この世から消し去ることが目的だったはずの貧困を再生産し、拡大している。景気とは無駄遣いの多寡による。無駄遣いどころか、生活も干上がりそうな収入しかなくては、景気浮揚など夢のまた夢。適正価格とそれに見合う労働報酬という、当たり前のシステムに早く戻さなければ。それがないと「消費の夢」も膨らまない。

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